ウレタン系塗膜防水
ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を複数回塗る事で防水層を形成させ雨水の侵入を防ぐ防水工法です。どんな形状の場所でも施工でき、費用も安く押さえられ耐久性も比較的高いので、多くの現場で施工されています。密着工法や通気緩衝工法などがあり、場所や状況に応じて施工します。 防水層を覆っているトップコートの定期的な塗り替えで長く防水効果を得ることが出来ます。
特徴
- 継ぎ目がない仕上がり
- 凹凸のある場所にも施工可能
- 防水層が厚さ3mmほどの塗膜のみなので軽い為、重量により建物への負担が少ない。
- ウレタン樹脂を保護するトップコートを5年程度で塗り替える事で、15年以上の耐久性がある。
- 簡単に重ね塗りをすることができる。
- 手作業で均一に塗る必要があるため、熟練の職人の技術が必要。
- 樹脂塗料が硬化するまでに4~5日程度かかる。
- 【密着工法】新築や、劣化が少ない場合
- 【通気緩衝工法】水分が残っている下地にも施工可能、防水層の膨れを防ぐ
用途
木造住宅バルコニー(ベランダ)、ビル屋上など。
耐用年数
10年~12年
FRP防水
FRP防水は、耐久性が高く、強度と防水性能に優れています。硬く強度がある反面、弾性に欠けるため木材の伸縮がある木造建築での広い面積の施工には向いていませんが、バルコニーやベランダ、お風呂などの狭い面積の防水であれば、高耐久性と防水性能において大変優れています。 また、施工予定の場所によっては広い面積での施工も可能です。
特徴
- 継ぎ目がない仕上がり
- 高い強度で摩耗性、耐候性、耐久性に優れる。
- 施工日数が短くて済む。
- 歩行などの多いベランダやバルコニーに適している。
- 軽量なFRPは建物への負担が少ない。
- 屋外の場合、紫外線からの保護の為トップコートでの表面保護が必要。
- ポリエステル樹脂の上にガラス繊維でできたマットを敷き、樹脂を塗布する施工方法。
- 表面保護の為のトップコートを5~7年程度で塗り替える事で防水効果が長持ちする。
用途
木造住宅バルコニー(ベランダ)、浴室、ビル屋上、プール、温泉施設など。
耐用年数:
10年~12年
塩ビシート防水
塩ビシート防水は、塩ビシートを貼り付けて防水する工法で、ウレタン防水に比べて寿命が長く、長期間メンテナンスが少なくて済む優れた防水工法です。 施工場所ににより密着工法と機械固定工法があり、密着工法は、下地に直接接着剤で貼り付ける工法で、機械固定工法は、接着剤を用いず長期間安定した接合を保ちます。また、下地の影響を受けないので建物躯体の亀裂や振動の影響をほぼ受けない工法です。
特徴
- 耐用年数が長い。
- 基本的にノーメンテナンスでOK。
- 複雑な構造の建物には不向き。
- 雨漏りに強い。
- 施工技術の確かな業者を選ぶ必要がある。
- 機械固定工法の場合、下地の影響を受けない。
用途
屋上(陸屋根)等
耐用年数
10年~15年
アスファルト系シート防水
アスファルト系シート防水は、アスファルトを合成繊維に含ませたルーフィングシートを何枚か重ねて防水層を形成します。 優れた耐候性や耐久性があり、官公庁や重要度の高い建物に使われています。屋上などの水平な陸屋根に施されています。
特徴
- 耐用年数が長い
- ビル屋上など広い面積の防水に広く採用されている。
- シートが重いので木造建築の場合、建物への負担が大きい
用途
ビル屋上など。
耐用年数
10年~15年
ゴムシート防水
ゴムシート防水は、古くからある防水工法で多くの現場で施工されています。単価が安くゴムは伸縮性があるため地震がある日本での施工に適していました。 最近では塩ビシート防水が多く採用されるようになってきています。 施工箇所やご要望に応じて施工することも可能です。
シーリング
シーリングは、建物外壁の部材同士の接合部分や窓サッシの周囲の目地等にシーリング材を充填し、水の侵入や外気の侵入を防ぎます。 外壁や用途に合わせて数種類のシーリング材(アクリル系・シリコーン系・ウレタン系・ポリサルファイド系)を使い分けて施工いたします。 サイディングの継ぎ目やサッシの周囲などのシーリング材は、紫外線や風雨により劣化し、防水機能が失われてきますので、定期的(10~15年程度)に施工しなおす必要があります。
注入
コンクリート外壁は経年劣化でクラックが入ってしまいます。そういう場合に外壁の強度を維持するためエポキシ樹脂を注入することで従来以上の強度を保つことができます。
防水塗装(弾性化粧防水)
防水塗装とは、屋上防水材を壁用に改良したもので、厚塗りをすることによって細かいヒビ割れに追随して外壁を漏水から守ります。